モデルハウスを見て回ったり、家族であれこれ相談しながら間取りを考えたり…。
おそらく、「家づくり」の醍醐味を一番味わえる時間でしょう。ここでもあらかじめポイントを抑えておくと、よりスムーズに事が進みます。
1st stage家づくりのスケジュール > 2nd stage家づくりとお金 > 3rd stage実際に家づくり
家を建てるとき、最初に決定しなければならないのが‘依頼先’。
ハウスメーカーや工務店など、
いくつか候補がありますが、それぞれ特徴が若干異なります。
広範囲の営業網を持つ大手建築会社のことで、仕様やデザインを決めて住宅を商品化しているのが特徴。部材の生産から工事、アフターサービスまで家づくり全般に渡るサービスを行なう。
【point】
営業マンとの信頼関係が築けるかどうかが重要!
施工は行なわず、設計と工事管理が専門。施工は設計事務所や施主が選ぶ工務店が行なう。そのため、建築費とは別に設計・施工管理料が必要(建築費の10~15%)
【point】
自分のイメージや考え方に合った建築家、また、施主の意見を柔軟に取り入れてくれる建築家を慎重に選ぶことが重要!
営業網を比較的狭い地域に限定した、地域密着型の会社。
【point】
施主自身がある程度家に対する知識・情報を持ち、家づくりに積極的に参加する姿勢が大切!
最近ではハウスメーカーであっても地方営業所などにより地域密着型だったりと、「ハウスメーカーだからこう」「工務店だからこう」とは一概に言えなくなっています。それぞれの良いところが融合されつつあるという、利用者にとってはうれしい状況に!
木の家、鉄骨の家、コンクリートの家…。家の種類もさまざま。施工業者によって得意とする工法が
あるので、依頼先を決める際にはそれも合わせて考えると良いでしょう。
日本の昔ながらの工法。木材で土台・柱・梁などの軸材を組み、骨組みを構成する。加工性に優れており、増・改築も容易で、立地条件や敷地条件にも柔軟に対応できるのが特徴。
北米から輸入された工法。断面が2×4インチの木材で枠を作り、合板をパネルのように打ちつけ、「面」全体で躯体を支える。部材のサイズが統一されているため経済性が高く、工期も短くて済む。
現場で鉄筋と合板を組み合わせて型をつくり、そこにコンクリートを流し込んで躯体を作る工法。型枠次第でどんな形にも作れるのが特徴。
鉄骨で軸組みを作り、そこに軽量気泡コンクリ-トパネルやセメント板などの不燃パネルを組み合わせる工法。設計の自由度が高く、耐久性も高い。
最新の技術を導入した工場で、徹底した品質管理のもと主要部材が生産されるため、品質にばらつきがなく、高い精度を持つ。素材によって、鉄骨系・木質系・コンクリート形に分けられる。
耐久性や耐震性は一般に鉄筋コンクリートの方が強いと言われていますが、今はどの工法でも性能を高める工夫がなされており、実際にはそれほど差がありません。
色々難しいですが、家の基本となる部分ですからじっくり選びましょう。
家をどこに建てるか=どこで暮らすか、という問題になってきます。大まかな地域の希望もあるで
しょうが、土地探しで一番重要なのはこれから毎日そこで生活するということをふまえて選ぶこと。
以下にチェックポイントを挙げてみたので、考えよう。
日当たりは大丈夫?
季節によって陽射しの角度や日照時間は異なります。例えば、夏にその土地を訪れて日当たりに満足したとしても、他の季節でも同じだとは限りません。「思っていたのと違う」ということにならないよう、ハウスメーカーや工務店、設計事務所などに一年間の陽射しの角度や日照時間などを計算してもらうと良いでしょう。
法規制はない?
土地によっては、法規制で建てられる家の形が決められている場合があります。購入した後で希望のプランが無理だったということにならないよう、土地探しの段階で調査しておきましょう。
地盤は大丈夫?
更地の場合は、ハウスメーカーなどに依頼して敷地調査と地盤調査をします。敷地調査は一般的に無料ですが、地盤調査は基本的に有料(約5万円)。また、地盤が軟弱な場合には補強費用も必要になってきます。
希望の工法は可能?
道路の幅や住宅の密集度によっては建てられる工法が限られる場合も。特に、住宅ユニットや鉄骨など、大きい部材をクレーンで搬入するプレハブ工法、鉄骨工法などの場合は、搬入の方法や費用などを確認しておく必要があります。
【番外編】中古住宅つきの注意点って?
解体費用が必要です。土地の形や住宅の密集度によっては手作業が必要となるため、費用がかさむ場合も。また、前の家を建てた当時と現在とでは、法規制などが変わっている場合があるので地盤調査は必須です。